本日の治療症例紹介　CASE-No.155｜ILC国際腰痛クリニック（大阪）コラム

患者様

　80代 　男性

これまでの患者様の経過について

　何十年も前に重いものをもってぎっくり腰になったことはある。

　数年前から腰が曲がっていると言われるようになった。

　4年前から腰痛があり、他院で脊柱管狭窄症の手術を受けたが痛み残存。杖歩行になった。

　ブロック注射もあまり効かない。

　1～2年前から下肢のしびれを自覚。歩行には影響なし。

　症状改善のため当院受診。

治療前の症状について

　寝返り動作：容易

　立ち上がり動作：やや困難

　洗顔動作：容易

　中腰姿勢、立位の持続：やや困難

　長時間座位：容易

　重量物の挙上・保持：やや困難

・治療前の痛みレベル

	腰	下肢	しびれ	おしり
痛みの度合い	7	0	5	3

　まったく痛みが無い場合を0、考えられる最大の痛みを10と評価しています。

　主な症状部分：腰臀部、下肢

　前屈：問題なし

　後屈：疼痛で制限あり

　ラセーグ徴候：両側60度くらいで大腿後面に突っ張る感じ

　腰部圧痛点：両側L3/4で増強

　咳・くしゃみ：響かない

画像及び所見について

• L2/3、3/4、4/5、5/s – 椎間板変性、膨隆、椎間孔狭窄

　以上のことが画像上認められました。

　L2/3、3/4、4/5、5/sの椎間板所見による脊柱管の圧排が、症状の原因の可能性が高い。

治療について

　患者様と相談の元、L2/3、3/4、4/5、5/sにセルゲル法を施行

　治療は小原医師が行いました。

　治療は60分程度で終了

　回復室で休憩後、歩いて帰院されました。

当院の治療法について

　今回ご案内したセルゲル法の補足情報です。

　セルゲル法の費用：1,320,000円/1箇所（税込み）～1,760,000円/5箇所（税込み）

　※この患者様のケースの費用：セルゲル4箇所＝1,650,000円（税込み）

セルゲル法のリスク・副作用：治療後に一過性の痛みが発生する可能性があります。神経損　　傷は治療の特性上、可能性がゼロではないですが、自験例でも論文でも損傷に関する報告はありません。局所麻酔薬によるアレルギー反応出現の可能性が極めてわずかですが存在します。治療後1～2週間は症状が一時的に悪化する可能性があります。理由として、インプラントによる減圧効果により、周囲の組織をけん引する為と考えられています。その他、椎間板がすり潰れてほとんどなくなってしまっている様な場合は治療ができない可能性があります。受診時に医師と相談しながら状態に適した治療方法の選択をご相談して頂きます。

　更に詳しい情報については下記リンク先のページをご参照ください。

この記事の執筆者:理事長